大切な手紙
2015年 03月 13日エマの『綺麗な洋服を着たお母さんが見たい…』
の台詞にハッとして…
4年前の震災直後に届いた手紙が重なりました。
津波で全てを流され避難所生活となった友人…
いつも白いブラウスを着ているイメージだったので
既製品でしたが送った事への手紙でした。
『…白いブラウス、すごく気に入りました。
冬支度で逃げてきましたので
箱を開けて白いブラウスが目に入り
何故かほっとしてとても懐かしい気持ちになりました。
たくさんのガレキの近くに咲く桜を見ても
全く春を感じられず
心の中は雪が舞い
遠くが何も見えず
寒くて不安でいっぱいなあの日のままでした。
…おかげでようやく季節を感じることができました。
ありがとう…』
彼女の気遣いの言葉…あんな状況の中でも…だとは知りつつ
女性にとって纏うことが力になるときがある…
全てが空しく思えてしまったあの時…
この手紙が私をもう一度ミシンに向かわせてくれたような…
その意味を教えてくれたような気がします。
美しい(お気に入りの)お洋服を着て心浮き立ち…
それが周りをも幸せな気持ちにしていく…
大げさなようだけど平和の象徴とさえ言えるような気がする…。
by atelier-rejoice
| 2015-03-13 17:20
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